ナミビアの砂漠は意味不明でつまらない?考察と解説まとめ!原作や元ネタについても

現代の若者が抱える「孤独」や「生きづらさ」をリアル描いた映画「ナミビアの砂漠」。

主人公を演じた河合優実さんの演技が素晴らしく引き込まれる作品となっています。

しかし「分からない・つまらない」との辛辣なコメントが実は多い作品なんです。

実際の口コミ感想はどうなのでしょうか。

またその分かりにくさから、作品が伝えたいメッセージやラストは何を意味するのかも気になります。

今回は映画「ナミビアの砂漠」を深堀していきましょう。

なおこの記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

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「ナミビアの砂漠」は不評なの?実際の口コミ感想はどうなの?
作品のメッセージは何?ラストの描写の意味は?原作やモデルになった人物はいるの?

この記事を読まれている方はこんな疑問を抱えているのではないでしょうか。

\この記事を読んでわかること/
  • 映画「ナミビアの砂漠」の口コミ感想まとめ
  • 映画「ナミビアの砂漠」の伝えたメッセージとラストの考察まとめ
  • 映画「ナミビアの砂漠」の原作やモデルについて
目次

ナミビアの砂漠は意味不明でつまらない?感想評価まとめ

「ナミビアの砂漠」の評価ですが、「つまらない」「面白くない」との声を結構見ますよね。

映画の評価サイトでは「3.2(星5中)」と若干低めではありますが、中にはこの映画に惹かれた方も結構おられるんですよ。

どんな所に惹かれ、どんな部分が辛口評価となっているのか気になる感想をまとめました。

良い評価

良い評価をされている方は、

・俳優の演技力
・何故かとても引き込まれる魅力
・一般的な視点ではない視点観点概念で観ると見方が変わる

以上の部分で高評価の声が聞かれます。

では実際の口コミはと言うと、

コレが深い映画なのは主人公とソレに振り回される野郎Wのメインキャラ3人にコレッポッチの感情移入できん者から言わせれば逆に観ていて滑稽で面白いのは演者の力
彼女の演技力、引き込まれる脚本、2時間40分という長編ながら面白い一本だった。

一般的な視点で観るとイマイチ・・・。だけど双極性障害の発症と言う観点から観ると非常に興味深く面白い作品!!です。
主人公の感情に自分も共鳴したり、離別したりして、「ズレ」を感じ合う映画だと思いました 自分の偏見や固定概念を壊された面白い作品でした
一瞬で多面性を表現 言語化ブーム時代に言語化させない強さがある面白い作品なのは間違いない

見てる途中に「これは何を伝えたいんだ?」とか「何を見させられてるんだ?」という気持ちになったのだが、何故か面白い映画だった。
やっぱりめちゃくちゃ面白い映画だね!素晴らしい!
3回目の鑑賞。主人公の行動原理を追って徒労感に苛まれた初見の自分に同情するほど終始面白くておかしくて

以上の声がありました。

この映画のポイントは、

主人公を別目線(精神的に不安定・双極性障害など)として観る

コレが一番この映画を理解しやすくなるのかなと感じました。

考察必須の映画でしょう。
一度見て考察しもう一度違う観点で観ると全然違う見方が出来る映画ではないでしょうか。

また主人公を演じる河合優実さんの演技力と魅力の素晴らしさは必見ですよ!!

彼女の引き込まれる演技は本当にこの映画に欠かせないと感じるほどです。

理解出来なくても引き込まれるとの意見も多いのは、映画の雰囲気や構成もありますが、彼女の演技力表現力そして雰囲気がそうさせているなとも思います^^

悪い評価

正直辛口な口コミが結構多い作品ではあります。

では一体どんな部分を残念だと感じているのでしょうか。

・何を言いたいのか分からない
・主人公(登場人物)に全く感情移入(共感)出来ない

以上の部分で多くの方が「面白くない」と言われていました。

では実際の口コミ感想を見てみましょう。

大絶賛してる人たちの説明を何度聞いてもどこが面白いのかさっぱり分からない。
俺には理解不能だったw いいと思った場面、一つもなかった、、、
この映画何が言いたいのか分からない・・・。
何故かカメラワークがいらいらする。青臭いと言うか学生映画みたい
河合優実の美しさ魅力は十分に出ているが、それだけに映画全体からは結局何が言いたいのか分からないという印象

メインとなる登場人物が揃いも揃って、感情移入しようもない
とにかく主人公に感情移入が全く出来ない!!意味不明でイライラする。大嫌いな女のタイプで何が面白いか分からない
主人公がめちゃくちゃヒスな設定なので終始キツい
正直に超難解な作品。純文学と考えざるを得ない。何が問題なのかがまったくわから

ハマる人にはハマるのかもだけど、本当に面白くなかったです。
意味がわからない。何を見せたいのか…
途中で観るのやめようかと、だいぶ本気で思った作品は久しぶり。キャストさんの魅力や演技力に、とにかく助けられているような作品。ただただ、つまらなかった
何を伝えたいのか分からなかった。

以上がリアルな実際の口コミ感想となっています。

結構辛辣なコメントも多く、本当に賛否両論で好き嫌いがハッキリ別れている作品だと実感しました。

確かにこの作品一般的な感覚で観てしまうと理解出来ないし主人公に感情移入も出来ないかなと思います。

コアな映画が好きな方は好まれるように感じますね。

しかし別目線(若者特有の漠然とした不安や危うさ・精神的に不安定・双極性障害など)で主人公を見ていくと違う印象を持つのではないでしょうか。

ですので、

2度3度と見返す事で理解が深まり違う感想を持つ

考察の必要な作品ではあるので、出来るならリピート視聴する事でこの映画への印象が変わる可能性がありますよ^^

リピートだと主人公のルーツや精神的な問題(背景)を考慮して観るため、初見は全く理解出来ない言動も色々と納得できる部分が出てくるんです。

さらに不思議と異常さや不快感を抱いた部分も、意外にまともに見えたり自分の中にもそういった一面が無いとは言い切れないな・・・と同調する部分も出てくるんです。
主人公への理解が深まると言うのでしょうか・・・不思議な感覚です。

とは言え面白く無いと感じている映画をリピートするのはキツいですよね。
(勿論リピートしても意味不明となる場合も十分ありますからね)

しかしちょっとでも違う見方に興味があるなら試しにリピートしてみてくださいね♪

ナミビアの砂漠を考察!ラストの意味やメッセージについても

「ナミビアの砂漠」は先述したように「何が言いたいのか分からない」との声が多く、そのため酷評する声も結構多くあります。

ではこの映画にはどんなメッセージがあるのか、ラストはどんな意味があるのか個人的に考察してみました。

なお個人的な考察であり紹介する以外でも多くの捉え方ができる作品です。
あくまで参考程度に楽しまれてくださいね^^

映画のメッセージ

この映画は何が伝えたいのでしょうか。

まずカナを通して見る

現代に生きる若者たちの生きづらさや孤独さ虚無感

重要ではないかなと感じました。

ですので逆に言えば夢・他者との関わり合い・自分の居場所や考え方想いをしっかりと持ち合わせている人には響かない作品なのかもしれません。

カナという人物を見ていると終始「どうしたいの?何がしたいの?」と疑問を投げつけたくなります。

  • カナを想い面倒を見てくれる元彼のホンダを捨て、カナに合わせる事もない自由人なハヤシに乗り換える
  • 乗り換えたハヤシは自分に合わせてくれない安らぎもない事に憤り怒りをぶつけ暴力を振るう
  • 更には自分は二股していたのにも関わらず、ハヤシの自由奔放さには嫌悪感を示す
  • ハヤシにそんな態度をする一方で離れない

依存体質にも見えますし、ただのかまってちゃんにも見えます。
もう矛盾しまくりで情緒不安定すぎますね・・・。

この状況を見るだけでもカナ自身が自分を理解していないどうしたいのか必死でもがいているという印象を受けます。

どこに行けば自分が本当に満足できて安心できる場所があるのか。
自分の居場所はどこにあるのか。
どうして自分がこんなにも生きにくいのか。

そんな事を必死で考え行動し探し続けているのではないかと考えました。

こういった憤りが暴力などに繋がっている気がします。

自分の異常さを理解し病院にもいきますが、明確な解決策もないまま誰の助けもありません

破天荒で横暴そして自己中心的で暴力的な振る舞いで見逃してしまいますが、彼女は常に「孤独」を感じているのではないでしょうか。

現代はSNSなど気軽に沢山の人と繋がれる一方、その関係は希薄で遠い。
そこに「孤独感」を感じている若者は実際に多くいるんです。
(だからパパ活なども多いなんて事も言われています)

それはつまり「寂しさ」も抱いてしまっているという事だと考えます。
(カナの依存体質やかまってちゃんのような態度もここからきているのでしょう)

そのような現代を生きる若者の葛藤や孤独寂しさや虚無感カナを通して私たち視聴者に伝えてきているように感じました。

ナミビアの砂漠」をカナが観ているのもカナの心の渇きや、何かを切望する状態を表しているのでしょう。

そしてそれから読み取れるメッセージはと言うと、

自分の求める完全で完璧な居場所はない
それでも自分自身や未来を模索しながら、必死にもがきながら生きていく

そんなメッセージが込められているのではないでしょうか。

とは言えあくまで個人的は考察なので、全然違う見方も出来るでしょう。

ラストの意味

映画「ナミビアの砂漠」ラストシーンにはどんな意味があるのでしょうか。

・「ナミビアの砂漠」の映像の意味
・元彼のホンダが作ったハンバーグをカナと今彼のハヤシ2人が食べる意味
・母親と話すシーンの「ティンプトン」が意味するもの
・左右逆転している映像の意味

以上のラストシーンの意味を考察していきましょう。

「ナミビアの砂漠」の映像

カナは劇中で「ナミビアの砂漠」のライブ映像を見るシーンが度々登場しますよね。

そしてラストにも、人工的に作られた水場に動物が集まっている様子が映し出されます。

こちらの意味するものは何なのでしょうか。

人工的に作られた水場
=人間社会を表し、人間はそこから逃げることは出来ないし必要でもある

水を求めて集まる動物たちの姿
=生きることに必死な人たち

それを表現しているように感じました。

そしてそれを観たカナも満たされるように現代の社会に溶け込めるように求め必死にもがいて生きている・・・。

そんな意味が込められていると感じました。

そしてカナの心情の変化から考えると、ラストで映る「ナミビアの砂漠」の映像には、

生きづらさはまだ感じながらも、もがき必死に生きようとするカナの心の描写

ではないかと個人的に解釈しました。

ホンダが作ったハンバーグをカナとハヤシが食べる意味

今彼であるハヤシとカナが喧嘩後にハンバーグを食べるシーンがあります。

そのハンバーグは元彼のホンダと作ったもの。

なぜわざわざそんな演出をしたのでしょうか。

ホンダの存在を否定していた過去を受け入れた

そんな意図があるのではないでしょうか。

ラストではカナの心境の変化や考え方への変化が生まれています。

その一つとして「否定や拒絶」だけだった過去のカナから、

受け入れていくと言う心境の変化
すべて拒絶するのではなく、良かった部分を認める

そんな描写だったと個人的には考えました。

「ティンプトン」が意味するもの

この「ティンプトン」ですが、ラスト中国人であるカナの母親と電話で会話するシーンで登場します。

この「ティンプトン」の和訳は「分からない」という意味なんです。

では何故このようなシーンを入れたのか、

・カナ自身の自分の感情が「分からない」
・自分の居場所がどこなのか「分からない」
・どうしたらいいのか「分からない」
・この先どう生きたらいいのか生きる意味は何か「分からない」

カナの今までの葛藤憤りを表したこの映画のテーマのような単語だと推測しました。

そしてその葛藤憤りに対し「暴力」などでぶつけていたカナがラストには、

分からない」と答えながら静かに笑う

そうなんです。
先述したハンバーグを食べる意味考察でも言ったように、「分からない」を受け入れているんです!!

180度カナが変わったと言うよりも、あの笑顔からは少し変化が生じたとの印象の方がしっくり来る気がします。

ですのでこれから先少しづつ、暴力にぶつけるのではなく、全てを受け入れていくようになった事を意味しているのではないでしょうか。

左右逆転している映像の意味

こちら気づいた方と気づいていない方がおられるようです。

ハンバーグを食べるシーンで部屋の配置が最初の頃と左右逆転している

これには何か意味があるのでしょうか。

わざと演出したとすると、

カナの世界に変化が起こった
以前とは違う視点観点で物事を考え見られるような、カナ自身の変化を表している

そう考えられるのではないでしょうか。

ナミビアの砂漠に原作はある?元ネタやモデルについても

映画「ナミビアの砂漠」には原作や元ネタ、モデルになった人物はおられるのでしょうか。

・原作や元ネタはなくオリジナル作品
・モデルとなった人物は存在しない

原作や元ネタとなる小説は無く、登場人物のモデルとなった人物はいません。

完全オリジナルストーリーの映画となっています。

あえてモデルをあげるとするならば、

・現代を生きている孤独や生きづらさを感じている若者(社会の枠組みに適応しきれない若者)
・精神疾患を抱えている方

そういった社会を生きにくと感じて悩み苦しむ若者をモデルとしているのではないでしょうか。

まとめ

今回は映画「ナミビアの砂漠」について口コミ感想や考察を紹介しました。

<<口コミまとめ>>
良い評価
・俳優の演技力
・何故かとても引き込まれる魅力
・一般的な視点ではない視点観点概念で観ると見方が変わる
悪い評価
・何を言いたいのか分からない
・主人公(登場人物)に全く感情移入(共感)出来ない

<<作品のメッセージ考察>>
・カナを通じて現代に生きる若者たちの生きづらさや孤独さ虚無感を表している
・自分の求める完全で完璧な居場所はない。それでも自分自身や未来を模索しながら、必死にもがきながら生きていくというメッセージがあると考察

<<ラストの考察>>
・「ナミビアの砂漠」の映像
・元彼のホンダが作ったハンバーグをカナと今彼のハヤシ2人が食べる意味
・母親と話すシーンの「ティンプトン」が意味するもの
・左右逆転している映像の意味
以上のシーンで読み取れるのはカナの心情や考え方の変化から、「拒絶から受け入れる」「生きづらさはまだ感じながらも、もがき必死に生きる」と言うカナの心の変化を表している

<<元ネタ原作について>>
・原作や元ネタはなくオリジナル作品
・モデルとなった人物は存在しない

<<モデルについて>>
モデルとなった人物は存在しないがモデルとしてあげるなら、
・現代を生きている孤独や生きづらさを感じている若者(社会の枠組みに適応しきれない若者)
・精神疾患を抱えている方

以上がまとめとなります。

カナの目線に立てる方(似た境遇の方)や、感情に同調が少しでもできれば、とても興味深く面白い作品といえます。

また恋愛映画やヒューマンドラマというよりも、社会的な問題に焦点を当てている作品ではないかと感じます。

若者の孤独や葛藤そして精神的な疾患などの要素も含まれていますよね。

正直好き嫌いが分かれる作品ではあるでしょう。

カナを理解出来ない人には正直合わない作品だといえます。

逆に精神疾患や現代の孤独(生きづらさ)などの社会問題に興味がある人にはおすすめの作品となっていますよ。

初見とリピートでは違う捉え方が出来る作品となっているので、ぜひリピートしてみてくださいね^^

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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